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2024.04.26 |

コウリヒン 未来予想図

 部屋の中を、Hさんは行ったり来たりしている。「どうしようかな。あしたはもう期末試験なのに、ぼくはまだ何も覚えていない。」とHさんはつぶやいている。


そのとき、隣に住んでいる博士Aさんが入ってきた。「心配しないで。助けてあげるよ。」といいながら、Hさんを連れて自分の研究室へ向かった。

「何をするんですか。」とHさんは聞いた。

「ぼくの研究室に行けばすぐ分かるぞ。」

十分後、二人は「記憶移植所」という研究室に着いた。

「まさか、ここは伝えたような・・・・・・」とHさんが思わず口に出した。

「はい、そうだね。ここは記憶力の研究室。最近、試験のために、記憶移植機という機械が発明されたんだ。この機械によって、本にある内容が自分の頭に記憶されるんだよ。君によって、きっととても役に立つものだ。」と博士はうれしそうにはなした。

「本当ですか。私は一度やってみたいです。」

話が終わるか終わらないかのうちに、Hさんはその機械の前に通された。

「さすがに博士だけあって、本当にすばらしいものですね。」とHさんは感心している。

「じゃ、時間がないから、早くそのなかにはいってくれ。」

Hさんが入ると、博士は先Hさんの読んでいた本をその機械の窓口にいれた。あっという間に、Hさんはこの本を何百回も読んだように、頭の中は本の内容ばかりになった。

次の日、Hさんは自信満々で試験に参加した。残念なことには、Hさんは一つの問題も解答できなかった。

「どうして。」とHさんは博士を怒った。

「あっ、ごめん。一つ言うのを忘れていた。この機械は本の内容をそのまま人の頭に移植できるが、移植された知識を活用することはまだできないんだよ。」

(7月3日提出)

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2008.07.06 | Comments(0) | 未来予想図

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